2019.06.20
社内ハッカソンの意義 〜Raksul Hack Week #2 開催から見えてきたこと〜
こんにちは。ハコベル(物流サービス)チームのサーバサイドエンジニア 加藤です。
このブログでもお伝えしていた第2回社内ハッカソン Raksul Hack Week #2。6月第2週に開催しました。今回は開催のレポートをしつつ、そこから見えてきたものについて書いてみたいと思います。
開催概要と今回のテーマ
2回目となる今回も、Raksul Hack Week #1から基本的な開催概要は変えずに企画しました。
- 参加者はエンジニア、プロダクトマネージャー、デザイナーとする
- ハッカソンの期間は1週間とし、期間中はハッカソン100%コミット、普段の開発業務はやらない(※ ただし緊急対応系は最優先で)
- チーム制とする
- 最終日に各チームは成果発表する
- ラクスルの事業、ステークホルダーに関わることであれば何に取り組んでも良い
結果として、4日間の作業期間+1日の発表会&表彰式という日程で、2〜5名の16チームが参加する大イベントとなりました。運営は各事業部から集まったエンジニア・PM・デザイナーの4人で行いました。
そして今回のテーマは、
みんなで創る次の世界
〜好きなことから始まる挑戦〜
課題 ✖️チーム✖️技術
第一回の開催の後、様々な背景を持ったメンバーが増えて続けているプロダクトチーム。普段は業務に集中していて、視野を広げたり、チームを超えてお互いを知り合う時間が十分にとれないのが現状です。今回は、普段の仕事の範囲を超えて、お客様や社内の課題を共有し、チームと技術の力を使って、次の世界を実現するきっかけにしようという気持ちを込めました。
開催までの取り組み
今年は、以下のように開催2ヶ月前から次ごとにテーマを区切り準備を進めてきました。
- 4月:アイデア月間
- 5月:チーミング月間
- 6月:Raksul Hack Week #2
この期間に、各事業部のビジネスメンバーからお客様の課題、自分たちの業務の課題やこんなのがあれば嬉しいといった声を聞くランチイベント Hack Week Lunch や、チームビルディングイベント Hack Week Pre-event を開催しました。
詳しくは、今年も Raksul Hack Week を開催します! や いよいよRaksul Hack Weekが始まります!をご覧ください。
いよいよ本番
まずは、初日のキックオフ。毎週の全社朝会の後、スケジュールや注意事項の説明を聞き、くじで発表順を決めていざ開始!

初日は、それぞれのチームで、4日間をどんな風に進めるか、課題を整理したりプランニングしたりする様子が見受けられました。

進め方を決めたあとはそれぞれで作業を進めたり、ラクスルでもすっかり定番になった、ペアプロやモブプログラミングを取り入れて進めるチームやユーザ調査に出かけるチームもありました。

連日、いつもより遅くまで作業を続ける姿が見られました。すごいコミットメントですね。

ベトナムからは今回は2チームが参加。

発表会
発表会は、参加メンバーはもちろん、弁理士の先生や、ボードメンバー、ビジネスメンバーも参加して行われました。持ち時間は、各チーム7分。お昼を挟んでの2部構成で行いました。
ネットワークがつながりにくいというトラブルがある中、それぞれ、デモまで行って聞き応えのある発表となりました。1週間の熱量が発表にもこもります。

技術的にも、AI、IoT、モバイルアプリやフロント技術を使ったものや、組み合わせ方に工夫を凝らしたものなど、様々な取り組みが発表されました。どのチームも課題設定が素晴らしく、ボードメンバーからも賞賛の声がありました。

投票&表彰式
前回は、シールをボードに貼る形式で行われましたが、今回は集計のことも考えて Google Form を利用。一人2チームを選ぶ形式で投票を行いました。また、どこが素晴らしいと思って投票したのか、投票コメントも記入してもらうようにし、翌週に全チームにフィードバックしました。
受賞したチームや受賞は逃したものの評価が高かったチームを3チームほどご紹介します。
技術負債の可視化ツールに取り組んだのは、以前からこのブログにも度々投稿している、エンジニアマネージャーの二串とチームメンバー。ラクスルは以前から技術負債解消に果敢に取り組んでいますが、その取り組みをダイエットに見立てて、楽しく可視化しようとしたアイデアがみんなの心を掴みました。

そして今回一位は、古参の岡田と新卒からラクスルにジョインしている3人のメンバーのチームでした。
印刷マッチングプラットフォームであるラクスル。その重要なテーマの1つである、発注周りの改善提案に取り組みました。
ビジネスメンバーが思いつかなかった課題にテクノロジーを使って切り込み、見事な改善提案で、みんなをあっと言わせました。
リーダーシップをとったのは、3年目の岸野。「以前から個人的にやるべきだと思っていた課題。Hack Week という機会に取り組むことができました。」とコメント。ジョブローテーションをしながら、確実に成長している3人の今後がますます楽しみになりました。

ちなみに私のチームは、CEO賞を受賞しました。ハコベル(物流サービス)の技術スタックを横展開し、他事業で数年前からの課題を解決するWebサービスとアプリを開発しました。運営しつつも、今回のテーマ「みんなで創る次の世界」を体現したいと思い、CTOの泉、アプリエンジニアのライアン、デザイナーの武末とともに、トライアル運用を目指して取り組みました。

ここで紹介しきれませんが、本当にどのチームの成果も素晴らしく、今後どのようにするのかは継続議論がされることになりました。
懇親会で締めくくり
みんな全力投球したHack Weekを終えての懇親会は、それぞれ取り組んだテーマの話で盛り上がりました。また、期間中のエピソードもたくさん聞くことができました。

Raksul Hack Week #2 開催から見えてきたもの
Hack Week後のアンケートを通じて、参加メンバーからたくさんの声をいただきました。
「Hack Week Lunchもラクスル自体の理解度解像度が上がり良かった」
「普段あまり関わりの無いメンバーと開発でき、充実していた」
「ゼロからのプロダクトに少人数で考えて向かうという、実は普段あまりチャンスが無いようなことができたことにとても価値があったと思う」
「新しい技術にトライできて勉強になったし楽しかった」
「自分自身の課題も見えたり、メンバーとの交流できて、良い経験が得られたなと思った」
これらの声や運営している中での気づきから、ラクスルにおける社内ハッカソンの意義を私なりにまとめてみました。
- 学びの機会
– 技術だけでなく、ビジネス課題に視野を広げる
– 課題設定、プランニング、ゼロイチの開発を自分たちで行う力を養う(広義の開発力の向上) - コミュニケーションの機会
– 成長しているエンジニア組織でのチームを超えたコミュニケーションの促進
– お互いを応援・賞賛しあう文化づくり - 挑戦の機会
– 新しい技術への挑戦
– 結果が見えないテーマに挑戦(失敗できる機会) - ビジョンの実現の加速の機会
– 動くものを見せることで未着手のテーマに本格的に取組むきっかけにする
Hack Week はさながら冒険の旅のようでした。出発前の戸惑いあったり、チームで課題を乗り切る場面があったり。翌週出会ったみんなは、心なしか一回り力強くなったように感じました。

1週間業務を止めて行う社内ハッカソンの開催は、それなりの投資。決定するのにも勇気が要りますし、運営チームや参加者を含めて準備もあります。でも、上記にまとめたように、今回それ以上に意義のあるイベントだと思いました。
エンジニア組織の活性化をお考えの方は、社内ハッカソンに取り組んでみてはいかがでしょうか。
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