2018.09.14

wifi打刻システムをつくった話

出社時/退社時の打刻ってとても面倒くさくないですか?

わかっていてもついつい打刻するのを忘れてしまいます。そして月末の勤怠締めで打刻忘れの箇所を手動で1つずついれていく。。とても非生産的ですね。

そこでシステム的にこの問題を解決するべく、メルカリの記事を参考にwifi打刻システムをつくりました。

wifi打刻システムとは社員さんが持っている端末(携帯やPC)がwifiに繋がった時に出社打刻をし、最後にwifiに繋がっていた時間を退社時刻として退社打刻を行うシステムです。

それではwifi打刻システムを作る方法について説明していきます。大きくわけて3つのステップに分けることができます。

  • 社員が持っている端末がwifiに繋がっていることを検知する
  • wifiに繋がった端末から社員を特定する
  • wifiに繋がった時に出社or退社の打刻をする

社員が持っている端末がwifiに繋がっていることを検知する

携帯やPCなどの端末にはMac Addressという端末毎に固有な物理アドレスが割り振られています。

wifiルーターに繋がっている端末のMac Addressを取得することでwifiに繋がっていることを検知しました。

Mac Address取得する方法はいくつかありますが、今回はsnmpwalkというコマンドを使いました。

ルーターと同じネットワーク内にあるサーバー上でsnmpwalkコマンドを打つと接続している端末の情報が得られます。

あとはその出力をparseすることでwifiに接続している機器のMac addressの一覧を取得しました。

wifiに繋がっている端末から社員を特定する

wifiに繋がっている端末のMac Addressの一覧が取得できたので、どのMac Addressがどの社員のものなのか特定する必要があります。

今回は単純にMac Addressと社員番号を紐づけるデータベースを用意しました。

どのMac Addressがどの社員のものなのかはwifi打刻の利用申請を出す際にMac Addressも教えてもらうようにしました。

iPhone/AndroidのMac Addressの調べ方は以下のサイトが参考になると思います。

これでMac Addressの一覧を社員番号の一覧に変換することができました。

wifiに繋がった時に出社or退社の打刻をする

社員番号の一覧が取得できるようになったので、後は出社or退社の判定をして打刻をすればよさそうです。

判定を行うために社員番号を取得するスクリプトをバッチで数分間隔で実行し、wifiに繋がっている社員番号一覧を取得した際に、その時の時刻をwifiに接続していた時刻として社員番号と共に各社員番号について記録しておきます。

{
  1: { # 社員番号:1の人がいつwifiに接続していたかを記録
    connected_at: "2018-09-05 14:31:52 +0900"
  },
  2: { # 社員番号:2の人がいつwifiに接続していたかを記録
    connected_at: "2018-09-05 14:31:52 +0900"
  },
}

出社についてはその日初めてwifiに繋がった場合に、その時刻を出社として打刻すればよさそうです。

退社については最後に接続した時刻と次にwifiに接続した時刻が一定時間以上離れていた場合に退社時刻として打刻するようにしました。こうすることでランチなどで外出してwifiが切れた時でも退社打刻されないようにしました。

ラクスルの勤怠システムにはAPIで打刻する機能があったので出社or退社と判断された時にAPIを使って打刻を行いました。また打刻されたかどうかわかるようにAPIで打刻した際にslackでDMを送って通知するようにしました。

これでwifiに繋がった時に出社/退社打刻してくれるwifi打刻システムが出来上がりました。

まとめ

打刻忘れや打刻修正などの無駄な作業をなくすべくwifi打刻システムをつくった話を紹介しました。

実際にwifi打刻を使っている社員さん達から「すごい便利」「快適になった」と言った声も頂いています。wifi打刻の仕組み自体はとても簡単なので、やろうと思えばすぐに導入できると思います。

打刻が面倒だと感じたら導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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2018.09.14 #Technology
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wifi打刻システムをつくった話

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